今日は、玲央の様子がずっと可笑しい。

玖珂となんかあんの??

・・・俺には言えないの??

おしっ。

悩んでんのも俺らしくねぇな。

聞こっ。

太陽「な。玖珂となんかあんの??」

玲央「んー??別に。何で??」

太陽「いや。なんかあんのかなぁ。と思って。」

玲央「何もねぇーよ。」

太陽「ん。そっか。なら、いいんだけどさ。」

玲央「何だよ。変だぞ??」

鼻で笑いながらそう言った。

本当に何もなかったのかよ??

でも。

本人が何にもないって言ってんだから、信じるしかないよな。

耀平「ね。ね。玲央くん。」

玲央「な、何??」

耀平「メアド教えてくれない??」

玲央「・・・ごめん。俺、携帯もってない。」

は??

何で、そんな嘘つくんだよ。

俺とメールしたぢゃん。

耀平「そっか。携帯買ったら教えて。」

玲央「ん。本当にごめんな。」

耀平「ん。んぢゃ。」

玲央「ん。ぢゃあ。」

そう言うと玖珂は教室を出て行った。

太陽「おい。」

玲央「ん??」

太陽「何で、携帯もってない。なんて、嘘言ったんだよ。」

玲央「別に。深いイミはないよ??ただ、メールとか返すのだるいだけ。」

太陽「ふぅん。俺のメールはちゃんと返してくれんのに??」

玲央「ん。お前はトクベツだ。」

太陽「そりゃ、ありがたいね。」

玲央「だろ??俺に感謝しろよ??」

太陽「何だそれ。」

二人で大笑いして、チャイムが鳴った。