―耀平side―

それから美月は、渡辺の事を話した。

耀平「で。美月はどうしたいの??」

美月「・・・わかんない。」

耀平「美月がどうしたいか言わないと先に進めないよ??」

美月「うん。わかってる。」

耀平「・・・美月はさ。・・・渡辺と仲良くしたの??」

美月「・・・わかんない。」

分かってるよ。

仲良くしたいんでしょ??

耀平「そっか。仲良くしたいんだ・・・。」

美月「ちょっと待ってよ。まだ・・・わかんないから。」

耀平「・・・うん。ってかさ。帰ろうよ(笑)」

美月「あ。・・・うん。」

今。

美月と二人で帰ってるんだけど。

まったく会話がない。

はぁ・・・。

こういう空気、苦手なんだよな。

夢「耀っ!!!美月っ!!!」

ぎゅっ。

と俺の背中を抱きしめる夢。

耀平「重い・・・。」

夢「ひっどぉいっ!!!」

美月「あっはは。」

耀平「笑い事ぢゃねぇし。」

夢「笑い事ぢゃないっ!!!」

美月「あっ。ごめん。」

耀平・夢「あっははは。謝らなくてもいいのに。」

美月「へ??あ。そうなんだぁ。あっははは。」

助かった。

俺は。

さっきの嫌な空気から抜け出せて、喜んでいた。