―美月side―

―次の日―

やっぱり、気まずい。

だからって、学校を休むわけにも、いかなくて・・・。

昨日は、急に耀平に告っちゃって。

私、どうかしてるよね・・・。

ピーンポーン

母「美月ぃ―!!!友達、来てるわよ―。」

夢。

今日も、来てくれたんだ。

気まずいのにな・・・。

そんなことを考えながら、ドアに手をかける私。

美月「いってきます。」

ドアを開けて『友達』の顔を見ると、

夢の元気な笑顔はなくて、

渡辺くんの、悲しげな顔があった。

美月「な・・・んで??」

太陽「・・・美月・・・。」

いつもと違う。

か細い声で、私を抱きしめる渡辺くん。

美月「渡辺くん・・・。どうしたの??」

太陽「俺・・・。」

言葉が詰まって、思うように話せない渡辺くん。

いつも、あんなに元気なのに、どうしたんだろ??

太陽「・・・ぅっ・・・。」

私の肩に冷たい水がかかった。

渡辺くん・・・。

もしかして、泣いてるの??

渡辺くんは、私の肩に顔を埋めているし、

声を押し殺しているので、よく分からない。

でも、多分泣いてる。

そんなに、ツライ事があったの??

ぎゅ。

わからない。

私は、渡辺くんを恨んでるのに、

泣いている渡辺くんを見て、

ぎゅっと、抱きしめちゃったんだ。