「・・・ど、どうして!?」 「…これ、なにか 分かりますか?」 そう言って東宮が 取り出し、あたしに 見せたものは・・・ 「せ、生徒手帳!?!?」 「あなた、 落としましたよね?」 ウソ!!気づかなかった。 まさか、あの場から 逃げるため、全力疾走 したから落とした なんて・・・・・・。 ・・・じゃあ、まさか あの男は東宮真尋…? 「…返してほしいですか??」 「は、はい! 返して!!お願い!!」 それがないと、 朝の校門が通れない。 それだけは困る。