「そうか、じゃあアレで手を打とう」 俺は交差点の反対側にある黄色いM印のハンバーガー屋を指差した。 「てりやきバーガーセットな」 「よし、いいだろう。てりやきでもビフテキでも何でも奢ってやるよ」 田渕はそう言うと学生服のポケットから財布を取り出し、中を確認した。小銭のジャラジャラという音が聞こえる。 「多分……足りる。大丈夫だ」 俺たちはハンバーガー屋で作戦会議をすることに決めた。 店内に入って田渕が注文したもの、てりやきバーガー単品と、ウォーター(¥0)とスマイル(¥0)だった。