―――彼は覚えているのだろうか


「知ってる?アネモネって色によって花言葉がちがうんだよ」

「白は『真実』でねー、紫はね『貴方を信じて待つ』で赤はね―――」

「僕が大人になったら、貰ってくれる?」

彼は私に頬を真っ赤にしながら、そう言ったあの日の約束を――――