「シルヴィア、お願いがあるんだよ。」


ウィル様が私に?


「ロジェンスの花嫁になって欲しいんだよ。」



花嫁……


私はまだ14歳なのに?


お母様は悪魔が嫌いなのに?



「…ごめんなさい。お母様は悪魔が…っ!…」


なに…?


何が起きたの?


「シルヴィア、これを潰すこともできるよ?」


「わ、私の…心臓……分かりました。承諾致します。」



「シルヴィア、ごめん…」



ウィル様に聞こえないようにロジェンスは呟いた。