アディナは自分の部屋へ戻りクローゼットを開く。 さて、どれを着れば良いのかしら?などと呟きながらドレスを選ぶアディナの姿はとても可愛らしいものである。 クローゼットの中には沢山のドレス。 リディナとの立場が違ってしまっていても両親はアディナにも同じように、同じ数、同じ値段の物を買い与えていたのだ。 もちろん、最初はリディナには内緒であったが、今になってはばれてしまっている。 が、何もリディナは言って来ないところを見るとその辺は許しているのだろう。