『明日持って頂く荷物についてと明日目印になるよう身に付けて貰いたい物についてお耳に挟んでおいて欲しいのですが…』


「あっ、すいません!」


『荷物は自分が必要だと思った物で結構です』


「いや、それをお聞きしたいのですが…」


『簡単に言いますと携帯ですとか、ほぼ手ぶら状態でも構いません』


「あ、あぁー、なるほど…」


『身につけていただく物に関してはそちらで用意できない可能性もございますのでそちらで指定してくださいませ』


「あ、じゃぁ、ピ、ピンクのマフラーとピンクのニット帽…とかでいいですかね?」


『構いません。最後にお名前をお尋ねしたいのですが』


「し、篠原友里です」


『分かりました、それでは明日朝8時に、ご自分で指定なされた格好で時間厳守でお願いします』


「は、はい!!」


ツーツーツー…






現在、朝の7時半

1月なのでまだまだ肌寒い


そして、さすが一流ホテル

すごく私不釣合い……


「失礼します、篠原友里様で宜しいでしょうか?」


「あっはい」


「こちらにお乗りくださいませ」



優しそうで上品なおじいさん……


「は、はい」


うわ~…高級車!!!


少し載るのが躊躇われる


「あ、あの他の皆様は…」


「実は電話を下さったのは貴方様だけでして」


「そ、そうなんですか…」


「さぁ着きました、どうぞ」


「ど、どうも…」


車から出てまず最初に私は目を疑った


……開いた口が塞がらないってこの事なのかな…




超豪邸!!!