「そんな!今すぐ死ぬみたいな事言わないでよ!!」


「良い人と……結…婚しな…よ…?」


お母さんは涙を流しながら微笑んだ



ピ――――……



「篠原恵美さん 9月21日19時28分 ご臨終です」



お母さんも打ち所が悪かったらしい




今日死ぬって分かってたら、もっと…


もっと、いっぱい話してたのに……!



よりによって、何で…?


何で、2人が一番楽しみにしてた今日なの?



酷いよ…



「嘘だ…嘘だ…」



ガラガラ…!!



霞んだ視界が見知った人物を捕らえた


「……亜海?」


「やっぱり……警察の人から聞いた。 
 友里、泣きたいなら溜め込まないで泣きな」



「亜海…有難う…グスッ」




「おいで…?」


その時、私の心の中で何かがプツンと切れた気がした



せき止められてたものが一気にこう溢れ出すようなそんな感じ


ただ、亜海は私の頭をずっと撫でてくれた