「ゔあぁあ゙ああっ!!!!??あぁあああお母さっ…お母さん助けてえぇええ!!!!!」 目の前で血塗れのお兄ちゃんが叫んでいた。涙や鼻水でぐしゃぐしゃに歪んだ顔で、助けを求めていた。 「やっ…やめっ…止めてくれひなた!!!お兄ちゃんがっ…俺が悪かったからっ…ごめっ………!!!」 謝罪なんて求めていなかった。 ただ、お兄ちゃんが憎かった。 だから消しちゃおう。 「お兄ちゃんなんて大嫌いだよ。」 幼い私は微笑みました。