二 億 円





ガチャリ




え、嘘…手錠?





手首に繋がれた手錠は机の脚と繋がれていた。




「これで無駄な抵抗は出来ませんね。」



にこりと微笑み、私の背中に馬乗りになる。



その笑顔があまりにも怖くて。



何がそんなに楽しいのよ。



私を傷付けること?私をいたぶること?私をお人形のように操ること?





「さあ、







可愛がってあげますよ?」






バシ──────!!!





「ああ゙っっ!!!」


背中に走る激痛。同時に聞こえた快楽の声。私を痛めつけ、快楽を得ているこの男…殺意を抱くには十分すぎた。



バシ───バシッ───!!!






「ぐっ…あ゙っ!!!」




痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!






痛み以外の何モノでもない。




「はあっ…あはっはははっ……嗚呼、美しいですよ。ひなたっ…ああ。」



興奮したような口振りで相変わらず暴力を奮う彌生様。



手錠で繋がれているため、表情は見えないが、息遣いが荒いため、想像がつく。







「ふふっ…ふふふふ♪嗚呼、なんて、なんてゾクゾクするんでしょう…この光景が、ひなたの鳴く声がさらに私を高ぶらせる。」