はい?
思わず拍子抜け。
「それとも抱いて欲しいのですか?」
飛びっきりの爽やかな笑顔で変態発言をしないで頂きたい。
とりあえず、妖しい仕事ではないようなので安心した。
「さあ、此方へいらっしゃい。」
差し出された手に触れる。
抱かれる訳じゃない、それなら安心な仕事よね。なんて油断していた。
彌生様がどんな人間なのか
さっき思い知ったばかりなのに
もう、油断してしまっていた。
ガシッ
「いっ!?や、彌生様っ!手首…!!」
力強く掴まれ、ギリギリと手首が痛む。
「さ、お仕事の時間ですよ。お人形さん。うんと楽しませて下さいね?」

