二 億 円




はい?



思わず拍子抜け。



「それとも抱いて欲しいのですか?」



飛びっきりの爽やかな笑顔で変態発言をしないで頂きたい。




とりあえず、妖しい仕事ではないようなので安心した。




「さあ、此方へいらっしゃい。」




差し出された手に触れる。



抱かれる訳じゃない、それなら安心な仕事よね。なんて油断していた。




彌生様がどんな人間なのか


さっき思い知ったばかりなのに




もう、油断してしまっていた。




ガシッ


「いっ!?や、彌生様っ!手首…!!」



力強く掴まれ、ギリギリと手首が痛む。











「さ、お仕事の時間ですよ。お人形さん。うんと楽しませて下さいね?」