二 億 円





彌生様が部屋を出てから、私は仕事について必死に考えたが…どうしても妖しい仕事しか思いつかない。


いや、でもそんなはずは…


私は15歳のまだまだガキンチョだし、そこまでスタイルが良いわけでもない。

彌生様は恐らく20代後半。こんなガキンチョに欲情するなんて…



ただのロリコンだ。



「に、逃げなくちゃ…」



身の危険を感じる。抱かれてたまるか!!


まだ決まったわけではないがそれ以外考えつかなかった。



「ひなた、食事は済みましたか?さあ、紐を解いて差し上げましょう。」



久しぶりの解放感。
首輪は付いたままだが、さっきよりはましだ。



「此方へ来なさい。仕事、ですよ。」


にこりと微笑む姿は、私の目には只の変態にしか映らない。



「ひなた?勘違いしていそうなので言っときますが…別に無理矢理貴女を抱こうなどと思っておりませんよ?」