「日夏雅樹くんが亡くなりました。」 涙を堪えながら、担任の先生は言いました。 クラスはざわめき、泣き出す女子もいました。 「先生っ…な、んで?だって、昨日までっ…普通…に、元気だったのにぃっ…」 「原因は…出血死だったらしい。」 それだけ言い、先生も涙を流しながら悲しみに暮れていた。 けれど、私はすぐに胸が高まってしまった。 あの子が、手に入るかもしれない、と。