「ごめんね、1年生だね。俺は大丈夫だよ、ノート拾うよ」




とノートを拾うのを手伝ってくれた。




「はい、最後の一冊」




とノートを渡してくれた。




「あの、済みませんでした」




と私はもう一度謝る。




男の先輩で少しおどおどしていると。




「大丈夫。君…江口さん?も大丈夫?」




と私の名札を見ながら言った。




「いえ、私は何とも」




「ならよかったよ、じゃ、気をつけてね」




そう言って、私にヒラヒラ手を振った。