焦っているのが、不審に思われたのか田畑に声を掛けられてた。




-ドキッ-




江口は、突然俺を見た。




目があった。




江口は逸らさない。




俺も、逸らさないで江口の正面からの可愛い顔を脳裏に焼きつけておく。





それから、数分後、まだ俺たちは見つめ合っている。




この時間が、いつまでも続けばいいと思った。




だが、江口は疲れてしまったよう。




俺を〝じー〟と見て素直に微笑んだ。