愛しくて 苦しくて

「江口、ごめんな、今日」




栗岩くんは、不安そうなでも強くかっこいい顔で真っすぐ私を見てる。





悪いと思ってくれてる。




男子に謝れる事なんて無いからどうすればいいんだろう。




キョロキョロしていると。




「悪い…、江口、男嫌いだったな」





栗岩くんはそういって私の頭を軽く撫でてから教室を出ってた。




…なんで。





なんで、私が男が駄目だって知っているの?





嫌いじゃないけど苦手なだけ…だけど。