愛しくて 苦しくて

俺は、教室に残り泣く江口を見つめる。




「どうして、止めなかったのよ!馬鹿じゃないの!」




なにこいつ…。




うぜぇ。




「貴方があの中で一番冷静だったじゃない!一番大人じゃない」




初めて、そんなこと言われた。




こいつにそんなこと言われるとは思わなかった。




その日から江口に興味を持ち始めた。