「なぁ、そこの女子!」




「なに?」




小学生の時の江口は普通の子だった。




みんなに普通に愛されていた。




「音楽室で一番高い物ってなんだ?」




「そりゃ、ピアノでしょ?」




そう、江口が言った瞬間、俺以外の5人はピアノの周りに集まった。