鈴木先輩の右手から伝わる体温が、心地よくて。




私は、嬉しくて。




一人で微笑んでいた。




鈴木先輩に期待してもいいのだろうか。




「麻衣ちゃん家どこ?」




私は、家のある場所を説明した。




「うん、じゃぁ、俺送るよ」




えっ?




「いやっ、迷惑ですし、いいですよ」




本当は、送って欲しい。




もっと、もっと、一緒に居たい。




鈴木先輩の体温を…。




もっと…。




もっと!!




感じていたい。