愛しくて 苦しくて

「江ぐっ―――――――――――――」




名前を呼んだ…なのに。




「麻衣ちゃーん」




誰かの声で…。




鈴木風と言う奴の声のせいで…。




なのに…。




江口は、俺の声なんてなかったのかのような。




そんな感じで、江口は鈴木の方へ笑顔で振り向き。




小走りで、鈴木の方へ行った。




小走りで…。