すると先輩はあたしに気づいてくれて、右手を挙げた。 いつもはだらけてる先輩なのに……。 あぁっ… 走ってる姿もかっこよかったよっ…… 先輩大好きっ!! 先輩の好走で、幕を閉じた体育祭。 この体育祭が元に、先輩の人気がヒートアップしたのは、すぐのこと。 ファンクラブの人数がさらに倍増したのも体育祭が終わってすぐ。 「久しぶりにあんな走ったらから、もう無理」 「もしもあたしに何かあったら、走ってきてくださいね?」 「それは時と場合によるな……」 今日も先輩は、カッコいいです!!