「ねぇ、天歌ちゃんの母親って、あの“Light”の愛川琉莉!?」 「マジで!? じゃあ歌上手いの!?」 「なんか歌ってみてよ!!」 カラオケに初めてのメンツで行くと、必ず言われる。 両親が有名人なせいもあって、あたしの人生の3分の1はかなり窮屈な人生だ。 ―――特に、母親の事には…… マイクを渡されたから歌うと、周りの目は唖然としてる。 「…う、上手いよ…?」 嘘つけ。 全くそんな事、思ってないじゃないか。 歌詞はあってるけど、メロディーに乗れず、さらには音を普通に外してしまう。