「天歌?」 「わっ!? せ、先輩っ…」 「どうした?」 「い、いえ何も……」 あたしが優姫を見間違えるはずなんかない。 何年一緒にいたと思うの。 「せ、先輩。もう入場できるんで行きましょ」 「あ、あぁ」 あれは間違いない。 あれは確実に“優姫”だ……―― (何でこんな所にいるのよ!!) 「そういや、今日、人気アニメの劇場版公開日だったよな」 「えっ!?」 「確か―――アレ」 「う、っそ」 先輩が壁に貼ってあるポスターを指差した。 そしてそれは、優姫が好きなアニメの……。