真っ暗な倉庫。 小さな窓から少し光が差し込んでいる。 使われていない古びたマットや跳び箱が隅に置いてある。 何十年もほったらかしの倉庫はホコリっぽく、床がギシギシと音がなり、今にも底がぬけそうだ。 そんな中、藍香はホコリまみれの何枚もつまれたマットにもたれ一人ぼーっと座っていた。 小さくため息をつく藍香。 ギシッ 藍香しかいない倉庫で物音がした。 「誰かいるの?」 藍香が小声でそう言うが返事がない。 ただギシギシ音がなり続ける。