藍香は無我夢中で走る。息をきらし足がもつれそうになるぐらいの全力で。 一瞬、藍香の頭の中に浮かぶ真っ赤な空。 「・・・・っ。」 それが浮かんだ時の、藍香は怯えるような顔だった。 そして藍香は必死に口を手で押さえる。 目にはいっぱいの涙がたまっていた。 藍香は誰も使っていない第2体育館倉庫に入り込んだ。