藍香はふいっと背を向け教室を出て行った。 藍香が教室のドアを開け、大きな音をたてて閉めた。 千晶は光の方をぱっと見る。 すると光は、うつぶせに寝ていた体制から起き上がり頬を左手に乗せている体制に変わって、千晶と目があった。 千晶は少し青ざめた顔をしていた。 光の顔は笑っていて何か口ぱくで、千晶に何かを言っていた。 千晶はその言葉をゆっくり読み取る。 すると光は『犯人は藍香じゃなくて千晶なのにね。』と口ぱくで千晶に告げていた。 そして光はまたニッと笑う。