頭痛がする光は、教室に鞄を取りに行き、校門を出た。 帰り道の踏み切り、遮断機がおりた光の向こう側には、光をじっと見つめる翔の姿があった。 光は、遮断機に手を触れ向こうへ急いで渡ろうとしたが電車が通り、向こうには行けなかった。 電車が通り終わると、そこには翔の姿はなかった。 「翔・・・。」