その声に皆がドアのほうを見る。 「ねぇーアレってダサ男じゃない?」 長野がそう言い出した。 「あぁーアイツか。」 「ダサ男って?」 光が首を突っ込むと、長野が話をしだした。 「髪ボサボサで変なメガネしてるし、超静かなヤツ。」 「超キモイよねー。」 「ってか、あいつ光の事呼んでるじゃん。行ってやりな。告白かもよ。」 藍香が鼻で笑いそう言った。 光は席を立ち、その男子生徒のほうへ向かった。