「・・しっ・・・霜月さん!!」 手汗かきながらも手をぎゅっと握り千晶は、大きな声で藍香を呼びとめた。 驚いた顔をして、藍香は千晶の方を振り向いた。 「・・・何?」 藍香は、千晶を睨みつける。 千晶は、震えながらも藍香に何かを話そうとしていた。 「あのっ・・その・・・霜月さんは、あの時の事まだ覚えてる?」 千晶は藍香が睨みをきかせただけで、冷や汗が出てきた。 「・・・あぁ。」 藍香の返事を聞いてほっとした千晶。 「・・・でも、お前は嫌いだから。」 そう言って、藍香はさっていった。