藍香が廊下を歩いていると、向かい側から千晶が鞄を手に持ち、歩いて来た。 前に藍香がいる事に気がつき、とっさに千晶は逃げようとした。 「おい、坂口。」 そう、藍香が怒鳴ると千晶の足はピタッと止まった。 「・・・なっ・・なんですか・・・。」 声が震える千晶。 「光と長野・・・見てねぇか!?」 千晶は横に首を振る。 すると、藍香は歩き出し千晶に何もせず通りすぎて行った。