光は長野を走って追い掛けた。 「待ってよ、長野!!!」 光の声は、全く聞こえてはなかった。 長野はスリッパのまま、玄関を通り越し学校の外に出た。 まだ生徒達が登校している中で、逆方向に走る長野と光。 少しずつ息が切れはじめ、走るスピードがおちていく。 そして、疲れはて長野は河原で座りこんだ。 「・・はぁ・・・はぁ・・・。」 光が長野に追いつき、座りこんだ長野の左肩をぽんと叩いた。