「これ、夕飯に食べて。」




そう言って大家は左手に持っていたスーパーの袋を光に渡した。


スーパーの袋の中には、何個ものタッパーが入っていた。


「ありがとうございます。」



光は丁寧にお辞儀した。


「夕飯の残りなんだけどね~。何か困ってる事あったら、おばちゃんに何でも言って。」


大家は心配そうに言った。


「いえ、大丈夫です。本当に大家さんには感謝してます。」


光は優しい大家さんに、笑顔を見せた。