心配そうな顔をしていた女子生徒を見て神崎は少し笑った。
そして神崎は手を伸ばし優しくそっと女子生徒の頭を撫でる。
優しく笑う神崎に少し動揺する女子生徒。
ガタッ・・・
そして、神崎は立ち上がり机の横にかけてある鞄を自分の肩にかけ、教室の後ろドアの方へ向かった。
「ちょっ・・・神崎さん!?どこ行くの?」
女子生徒が神崎を止めると、神崎の足はピタッと止まり、女子がいる方へ振り返った。
「私、転校する。・・・じゃあね。」
それだけを伝え、神崎は右手をひらひらと振りながら教室から出て行った。
その時に、右手にはめていたブレスレットがかすかに光に反射して光った。