屋上では眼鏡もなくサラサラヘアーの髪、ピアスなどの装飾品をたくさんつけた翔の姿があった。 「なぁー光・・・。」 屋上には誰もいないのに、翔は一人話し続ける。 「皆・・・全部、忘れてるよ。」 空には雲ひとつない晴天。 そんな空を見る翔。 「結局、俺は何もできなかった。千晶なんて、藍香と親友だって・・・。前まで千晶をイジメてたのに。」 「俺は、全部覚えてるんだぜ・・・。」 涙がこぼれそうになる翔は自分の左腕で顔を隠した。