学校の土地を眺めていた女の子は、藍香にそう呼ばれゆっくりと藍香を見る。 すると、藍香を見てにっこり笑う。 そして、声を出さず・・・いや、声が出ないのだろうか、口ぱくで藍香に何かを伝える。 口ぱくを藍香は理解する。 『ごめんね』 女の子はそう言っていた。 そして、またニッと笑い女の子はゆっくりと藍香と逆方向へと歩き出す。 「まって、待ってよ紫!!!」 藍香の声を無視し女の子はどんどん行ってしまう。