息をきらし、汗をかきながらも学校を目指す藍香。 学校へと着くとそこには人だかりがあった。 近くにはパトカーもあり、騒動となっていた。 人ごみをかきわけ、藍香はその向こうを見た。 そこには、学校の校舎はなかった。 校舎どころか、校門や体育館、グラウンド、プール、焼却炉などの学校の土地すべてのものが、無かった。 そこは学校と言うより、ただの広い売り地のようであった。