学校全体が火で焼きつくされていく。 火事にもかかわらず、校舎の周りには人気がまったくない。 火を消す消防車すらいない。 周りの家は燃えず、校舎だけが燃えつづける。 ただ一人、校舎が燃える所を見ている一人の人影があった。 翔である。 翔はただ燃えている校舎をじっと見つめていた。