「今、たすけるぞ!!」 そう、教師が叫んだ瞬間、ドアを叩く音はピタリととまり、女子生徒の悲鳴も一瞬にして消えた。 すると、さっきまで開かなかった理科室のドアがすんなり開いた。 一人の教師がそっと教室をのぞく。 中は暗幕が窓にかかっていて真っ暗。 何も見えない状態であった。 ドアからの光が少しずつ理科室を照らす。 静かな理科室に教師は恐る恐る入っていく。