私が手を振ると、ヘルメットをかぶり、エンジンをかけ、2回ブォンブォンとアクセルをふかせて走りだした。



私は見えなくなるまで、走り去るバイクを見ていた。


私は圭吾さんが見えなくなった後、空を見上げた。



星がキラキラと瞬いている。今日もレグルスとスピカがその中でもひときわ光っていた。


始めて会った時より、ちょっと西に移動した気がする。


季節は確実にめぐっているんだと思った。