「あ、あ……」
 自分の身長の二倍はある敵に、男は動揺した。男は引き下がりながら、銃を胸部に発砲した。
 しかし、効かない。恐らく防弾だ。
 敵が手に持っていた大型の銃を片手で構え……発砲する。その銃弾は男の脳を撃ち抜いた。
「散れ、散れ!」
「囲んでしとめるぞ! 地形を活かすんだ!」
 男が口々に言う。
 大型の敵に、男たちは混乱していた。
 銃を発砲するが全く当たらない。防弾服にすら、当たっていない。