一時間目が終わったのと同時に、女子はバーゲンの勢いで横の人に群がった。 「……」 私は、そっとその場を離れ隣のクラスの銘の元へと向かった。 「あぁー。何でこうなるのかなぁ」 「まさか、隣なの!?」 教科書を仕舞いながら、銘は笑った。 「笑い事じゃないってば!!」 「はぃはぃ…あっ」 「ん?」 「教室の入り口見てごらん」 「へ?」