「今日は、お待ちかねの通り転校生を紹介する」 一番後ろの席で、私は“転校生”を睨み付けた。 「4月から引っ越して来た“葉月響”です」 案の定。クラスの女子は悲鳴を上げた。 「えー静かに。席は……おぉ!! じゃぁ、そこの横で」 ……そこの横…私の隣!?。 「…!!!!????」 葉月は笑みを浮かべながら、隣に座った。 「よろしくね。“西波さん”」 4月からの最高スクールライフは、悉く崩れ去った。