愛していたのに



「君は俺以外必要ないそうだろ?離れていったのだって許してあげるよ。

だって、君はまた俺のもとに帰ってきてくれたのだからね」


おいでと両腕を広げた彼だが、プーラは腕に飛び込むことはしない。


微かに息を呑み。


「アンディエット・フェル・カーチス。国家から貴様の処分を命じられた。分かるだろ、私は貴様を殺しに来た」


剣を構えて、プーラは男に突進した。


「な……!」


向かってくる剣に驚き顔をしたアンディエットがひらりと身をかわす。


寝台にぶつかるプーラであったがすぐに身を持ち直して剣を向けた。


刃先は真っ直ぐにアンディエットに向いている。


「殺す?殺す?俺をかい?できるわけないだろう、だって君は俺を愛しているのだから」