愛していたのに



柄から手を離し、彼を抱き締めた。


もう心臓は動いていない。でも、プーラは確かに聞いたし、見たんだ。


幸せそうに微笑む彼を。



自分に殺されたことがそんなに喜ばしかったのかと、知らずに涙したが。


「……」


涙をぬぐい、無表情になるプーラ。


まだ温かい体から離れて、血臭がひどいこの場からも去っていくのであった。