「この店に比べたら…大学の研究なんて屁みたいなもんかな…ってね」

「そりゃそうくさ!大学の歴史書なんて勝った方に都合のいい本しか置いてないっちゃろ?現物目の当たりにしたらアホくさくなるって」

怜の言う通り…

だからだろうか…この店に入ってきた時居心地の良さを感じたのは…

「ところで…深さん、こっちにも興味あるんだよね?」

そう言って怜は古びたライフルを高く掲げた。

「よせ〜深…その銃は呪われてるぞ」

ビビって腰抜かした純一郎が悲鳴の様な高音を張り上げている。

「それって火縄銃だよね?」

深は純一郎の魂の叫びよりも、怜が持つ銃に心を踊らされていた。