私は、ただ、ただ無言で頷きました。 翌日もその翌日もお父さんは、回復するはずもなく私は、ただ側にいました。 ただ不思議だったのが、よくテレビなどで癌だと髪がゴッソリ抜けたり、苦しんだり、幻覚や幻聴でわけのわからないことを言ったりなど、よく見るのですが、お父さんは、この時点では正気を保っていました。