年上王子様とのアリエナイ××①


「何をって..」

「俺がどんな気持ちで君を迎えに行ったか分かってる?」

「そんな事言われたって..あたしは」




朝からあんな事言われて傷ついて泣いて

今だって・・・



「さっきも。俺よりもアイツの所に行ったしね」

「それは!」

「もういい」


そっけない冷たい声。


「何が・・もういいの?」

「そもそも君が不倫しようが浮気しようが、俺には関係ないし」

「..どうしてそんなこと言うの?」

「だってそうだろ?俺には君の気持ちが分からないね」


そう言って立ち上がるとリビングを出て行った。



「待って・・待ってよ!!」