次の日、あたしは早速


西山さんと新幹線で東京に向かっていた。


着くまであたしたちはほとんど口を開くことはなかったけれど

でも別にいやな感じはお互いない、

むしろ晴れ晴れとした気持ちになっていた。






西山さんから聞いた話は正直に言うと少しだけショックだったけれど。


過去の事をいつまでも言っていても仕方ない。


あたし達は常に前を向いて歩かなくちゃいけないんだから。






東京に着くとすぐに西山さんはおじいさまの家に電話を入れてくれた。

これはあたしのお願いだった。

あの時は驚いてなにも話せなかったから。



心臓が少し..ううんものすごい速さでばくばくしてる。

すっごく緊張してるのがわかる。

でも

認めて欲しい。

あたしを翔さんのお嫁さんとして

どうしても認めて理解してほしい。


どうしても。


「俺も付いていく」